【ボストン高橋秀明】米大リーグが11日、各地であり、レッドソックスの松坂が当地のマリナーズ戦でメジャー2戦目となる先発登板をして、7回を8安打3失点。本拠地デビューで初黒星を喫した。通算は1勝1敗。松坂は二回に1失点、五回は3安打を浴びて2点を失い、103球を投じた七回を終えて降板した。7年ぶりに顔を合わせたイチローは4打席無安打に抑えたものの、2年ぶりの対戦だった城島には二塁打を2本浴びた。
デビルレイズの岩村がレンジャーズ戦に6番・三塁で先発して二回の第1打席で左前打を放った。岩村は開幕から8試合連続安打となり、新人の日本人選手では03年の松井秀(ヤンキース)を抜いて単独トップとなった。ロッキーズの松井稼はドジャース戦に2番・二塁で先発。カージナルスの田口はパイレーツ戦に2番・左翼で先発し3打数3安打、アスレチックス戦に7番・二塁で先発したホワイトソックスの井口は3打数1安打だった。
◇イチロー、ライバルという名の「武器」手に入れた
イチローはキャンプ中に丸刈りになり、いっそう求道者のような風ぼうになった。背番号51番にとって、今季は特別な年。マリナーズとの契約最終年、そして松坂を再び迎え撃つ年だ。
午後7時11分のプレーボールと同時に松坂と対戦した第1打席は、投ゴロに倒れた。凡打したイチローは一塁から三塁側ベンチへ戻る際、マウンド付近を横切ったが、松坂を一〓(いちべつ)もしない。前日の笑顔の対面から一転、ぴりぴりとした真剣勝負の雰囲気が、場内に伝わってきた。
初対決となった99年5月16日は3連続三振と四球。当時、イチローは5年連続首位打者を獲得した球界の第一人者だったが、18歳のルーキーにほぼ完ぺきに封じ込まれた。00年オフに海を渡ったイチローは、メジャーでも04年にシーズン262安打の大リーグ記録を樹立。米国でも孤高のプレーヤーとなったイチローは「闘志をかきたてる投手が少なくなっている。僕の奥底に眠っているものを、わき起こしてほしい」と、誰よりも松坂のメジャー入りを歓迎していた。
2打席目は中飛。3打席目は空振り三振。二ゴロに倒れた4打席目の初球は、胸元を148キロの直球でえぐられてバランスを崩し、地面に手をついた。イチローはこの夜、より高みに到達するために不可欠な、ライバルという名の「武器」を手に入れた。【高橋秀明】
○… 松坂の本拠地デビューを城島が打ち砕いた。初対戦を控えた前日は「松坂はイチローさんにむきになるから、ぼくは関係ないでしょう」とひょうひょうとしていたが、両チーム無得点で迎えた二回1死一塁の場面でスライダーを左越え二塁打して先制点のおぜん立て。六回の第3打席でも150キロの直球を左翼線二塁打した。松坂とは04年アテネ五輪でバッテリーを組み、捕手の目線でもじっくり観察している。直球、変化球ともに完ぺきに捕らえた。
○…21歳になったばかりのマリナーズ、ヘルナンデスにあわや無安打無得点試合を達成されそうになったレッドソックス。八回、先頭打者のドルーが初球を中前に運ぶと、3万6630人の大観衆はまるで勝利したかのように大騒ぎになった。(毎日新聞)
天才がモチベーションを保っていく為にはやはり強敵が必要なのでしょうね。 互いが互いを高め合う、凡人には分からない領域なんでしょうね、きっと。
凡人には理解出来ない悩みやプレッシャーもあるとは思いますが、やはり羨ましい限りです。 一度でいいからそういう経験をしてみたいものです。
デビルレイズの岩村がレンジャーズ戦に6番・三塁で先発して二回の第1打席で左前打を放った。岩村は開幕から8試合連続安打となり、新人の日本人選手では03年の松井秀(ヤンキース)を抜いて単独トップとなった。ロッキーズの松井稼はドジャース戦に2番・二塁で先発。カージナルスの田口はパイレーツ戦に2番・左翼で先発し3打数3安打、アスレチックス戦に7番・二塁で先発したホワイトソックスの井口は3打数1安打だった。
◇イチロー、ライバルという名の「武器」手に入れた
イチローはキャンプ中に丸刈りになり、いっそう求道者のような風ぼうになった。背番号51番にとって、今季は特別な年。マリナーズとの契約最終年、そして松坂を再び迎え撃つ年だ。
午後7時11分のプレーボールと同時に松坂と対戦した第1打席は、投ゴロに倒れた。凡打したイチローは一塁から三塁側ベンチへ戻る際、マウンド付近を横切ったが、松坂を一〓(いちべつ)もしない。前日の笑顔の対面から一転、ぴりぴりとした真剣勝負の雰囲気が、場内に伝わってきた。
初対決となった99年5月16日は3連続三振と四球。当時、イチローは5年連続首位打者を獲得した球界の第一人者だったが、18歳のルーキーにほぼ完ぺきに封じ込まれた。00年オフに海を渡ったイチローは、メジャーでも04年にシーズン262安打の大リーグ記録を樹立。米国でも孤高のプレーヤーとなったイチローは「闘志をかきたてる投手が少なくなっている。僕の奥底に眠っているものを、わき起こしてほしい」と、誰よりも松坂のメジャー入りを歓迎していた。
2打席目は中飛。3打席目は空振り三振。二ゴロに倒れた4打席目の初球は、胸元を148キロの直球でえぐられてバランスを崩し、地面に手をついた。イチローはこの夜、より高みに到達するために不可欠な、ライバルという名の「武器」を手に入れた。【高橋秀明】
○… 松坂の本拠地デビューを城島が打ち砕いた。初対戦を控えた前日は「松坂はイチローさんにむきになるから、ぼくは関係ないでしょう」とひょうひょうとしていたが、両チーム無得点で迎えた二回1死一塁の場面でスライダーを左越え二塁打して先制点のおぜん立て。六回の第3打席でも150キロの直球を左翼線二塁打した。松坂とは04年アテネ五輪でバッテリーを組み、捕手の目線でもじっくり観察している。直球、変化球ともに完ぺきに捕らえた。
○…21歳になったばかりのマリナーズ、ヘルナンデスにあわや無安打無得点試合を達成されそうになったレッドソックス。八回、先頭打者のドルーが初球を中前に運ぶと、3万6630人の大観衆はまるで勝利したかのように大騒ぎになった。(毎日新聞)
天才がモチベーションを保っていく為にはやはり強敵が必要なのでしょうね。 互いが互いを高め合う、凡人には分からない領域なんでしょうね、きっと。
凡人には理解出来ない悩みやプレッシャーもあるとは思いますが、やはり羨ましい限りです。 一度でいいからそういう経験をしてみたいものです。
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